京都シルバーバーチ読書会

学習のポイントと参加者の感想



<2022年3月20日(日)>


スピリチュアリズムの思想Ⅰ「人間観」①


 3月の京都シルバーバーチ読書会は、スピリチュアリズムの思想Ⅰ「人間観」の前半部分、霊と物質両面における人間の身体と構成要素についてスピリチュアリズム普及会のビデオから学習しました。


 その中に、本来は霊的なものが上位にある、つまり、霊優位の状態が神の摂理に沿ったありかたであるとありました。

 霊優位の摂理が意味するところは何でしょうか。私たち地上人は肉体を持ち、肉体本能を持つゆえに、利己的な方向性を持つようになっています。本能は決して悪いものではなく、肉体を維持し、種の保存のためには必要なものです。しかし、そうした自分を守るという自己保存の本能は利己的な方向性をもっています。


 一方霊は神から授かった神の霊の一部、神の分霊です。神は人間には想像も及ばないような利他愛そのもののような存在ですが、人間の本体である霊も、神の資質をすべてミニチュアの形で与えられています。すなわち、霊は利他性の方向性を持っているということです。


 肉体を持つ人間は常に肉と霊の間を行ったり来たりしています。よほど意識していないと、肉体本能はとても強く、すぐに肉体優位、肉の心優位の状態に陥ります。霊的無知故に、大半の人はそれが常態化し、何も疑問にも思わなくなり、程度の差はあれ、利己主義、物質中心主義、本能に流されてもさほど悪いこととは思えなくなってしまっています。


 しかし、シルバーバーチは重大なことを明かしてくれました。それが、「霊が上で物質はその下であることが、本来の在り方である」という事実です。とはいっても、肉体は重いのです。その重さを克服して霊を鍛える、つまり霊的成長をすることができるのですから、その肉体は重くて当然なのです。ですから、どんなに頑張っても摂理に反したことをするのが私たち地上人です。霊が上位ということは、霊的真理を学び、常に霊優位の努力を重ねることで、一日の内、平均すれば必ず霊優位の状態を維持できるようになることを示唆しています。


 一日の内、平均して霊優位であるように努力するなら、それが摂理に適ったありかたです。ですから、その努力は必ず良い結果がもたらされることを約束してくれているのです。


 それが神の摂理、つまり霊的成長して欲しいと願う神の御意思です。そして未熟な私たちはこれまでもこれからも摂理に反することをして、カルマを作ってしまいます。カルマ解消のためには、苦しみを甘受し、利他愛の実践をしていくしかありません。私たちが霊的真理を知り、自分が救われたのだから人にも伝えてあげたい、すべての人が霊的兄弟姉妹なのだから、みんなで一緒に救われたい!と願い、そのために常に霊優位であれるように努め、いつでも霊界の皆様の道具として役立てるように霊主肉従の努力を頑張るぞ!と心を神に向けるなら、霊が優位となり、与えられた神性をより多く発揮できるようになっていきます。


 それは、霊が優位になっているからこそ、本物の神の愛、利他愛を発揮できるということです。利己的な方向性を持つ肉主霊従の時には、神の愛は物質に閉じ込められてしまっています。霊主肉従の努力が自分自身を、利他性を発揮できる状態に整え、失敗しても何度でも立ち上がるその努力を通して、神の愛の成就に向けて利他愛の実践の場が与えられるようになっていきます。


 自分を忘れた利他的な歩みは決して楽な道ではありません。しかし、その道を歩むことで、霊的成長・利他愛の実践・過去のカルマの解消を同時に達成できるという最高の喜びの道を歩むことになります。


 人のために尽くそうと決意して行動することが、実は、一番自分にとっての喜びの歩みになっています。霊界の道具となって人々の真の救いのために霊的真理を届けることこそ最高の奉仕の人生です。人間の本体は霊である!これを知るのと知らないのとでは雲泥の差があります。私たちは地上でそれを確信し、霊的成長がどのようにすれが得られるのかまで知ることが出来ました。これ以上の幸福はありません。ともに、この真理を高く掲げ、全人類の救いのために働いてまいりましょう!



参加者の感想


■ 本日の学びは人間観の前半の部分ですが人間とは何ぞやと考えることは、もっとも大事な、基本的なことです。従来、宗教でも魂は永遠であるとか 仏性をみがくとか、人間が神の子であるとか説かれていますが、シルバーバーチは素晴らしい人間の5つの要素を教えてくれました。特に人間には霊体がありその中に霊の心、そしてその奥には霊が存在し、その部分こそ、人間存在の最上位にあることそこを明示していただいたことは、すばらしいです。霊主肉従の生活がいかに大切であるか。祈りや瞑想がとても大事であることも痛感します。

■ シルバーバーチの霊訓を読むまでは、霊といえば死んだ人間のこと、魂といえば目には見えないが内蔵のように肉体の一部であるとそれまでのテレビや本の影響で思っていました。しかし本当は肉体が本体ではなく、霊が本体であり、自分自身であるということをシルバーバーチの霊訓を読んで知ることができました。これによって、人間は死によって終わりではないのだ、ということと、この世の中は不公平で終わりではないということがわかり. すごいショックを受け、そしてようやく合点がいくことができました。目に見えないだけに、なかなか世の中には受け入れにくいことですが、これを知ることで、死というものが怖くなくなり、すべての出来事がちゃんとした神の法則に沿って起こっていることに、感動しました。苦しいことも感謝できるよう精心したいと思います。

■ 肉体人間のみを、見ている限り不思議さに余り気がつきません。大霊から分かれて霊と肉体と2重になっていることも、肉眼には見えず、その不思議さに人は気がつきません。人間の肉の心(肉体本能)をいかに超えてゆくか大変難しいことです。霊主肉従、苦しみの甘受、そして利他の心、等を考えれば考える程、実践してゆく事は簡単ではないのですね。しかし、真理の実践が、我々道具としての目標であると、思って、頑張ります。

■ 本日は、人間観を学びました。人間は、霊的存在だということを又より深く改めて理解できました。 神の存在や、その神から分霊を分けあたえてもらい、私たち人間は存在していることそして全人類は、みな霊的兄弟姉妹であることを再認識できました。私自身、日々、霊をきたえて霊的成長し、まだ真理を知らない人々のために、霊界の道具として奉仕できるよう努力していきたいと、意欲がわきました。

■ 人間観の前半を学習しました。霊的新時代に突入するに至り真理の理解を深め、日常生活の中で具体的にどのように実践に取り組むべきなのか再確認することができました。怠らず日々努力することで獲得していくえい智を、一人でも多くの時期を迎えた人に手渡すことを目標に、基礎をしっかりと築いていきたいと思います。これまでくり返し学んできた学習を1から真っさらな思いで学び吸収していきたいと思います。どのように語れば相手によりよく理解してもらえるのか?この真理の内容は何を示しているのか?イエスがどう理解してほしいと願ってくださっていたのか?そのように考えながら1つ1つ学びを進めていきたいと今日の学習で感じました。今日も本当にありがとうございました。

■ 人間の霊は永遠に霊的進化の歩みを続ける。このことはまぎれもない真実であります。このことを知っている者でさえ肉の心に負けそうになりカルマを作っています。このことさえにも気づいてなく物質中心利己主義の人間が大勢おられ、知らないまま一生を終えるのは悲劇です。私はどうすれば霊的成長できるか、幸いにも知っていますので、今日学んだことがいつも心の中心にある様、霊優位を保ち、知情意を高め、霊体も高められる様に歩んでいきたいです。 “人間は霊的存在である”この根本的なことがいつも心の中心にある様にしたいです。

■ 久々に人間観を学びました。今までにも何度も勉強してきている所なのでさすがにもう、暗記できていると思います。人間の5つの構成要素についても、最初にこの図を見た時は少しびっくりしました。なぜなら、5つもあるとは思っていなかったからです。しかしよくよく考えてみるとなるほどと納得がいくことばかりです。自分の実体験でも霊の心と肉の心が絶えず衝突することは以前から沢山ありました。また、これからはもっと、人に伝えていくことにシフトしていかなければと強く思いました。

■ 今日は初めて参加させていただき、ありがとうございました。「思想体系I 人間観」という一番基礎となる、人間とはどういうものなのか?という問いに、具体的に答えられる内容の素晴らしさを又、感じることができました。丁寧な、細部までの説明で、ああ、そうだった。と、気づかされるところもありました。ビデオの内容を自分の言葉で語られる姿をみて、 自分自身も頑張らなければ!と勇気をいただきました。学んでいる方々も真剣さが伝わってきました。